遮音等級とは、建物の遮音性能を表す指標のことで、一般的に、D値とL値がよく使われています。
D値は、壁の遮音性能の指標で、建物外の自動車音や隣室の話声などの音をどれだけ遮断できるを表します。「D-40」「D-50」といったように表記され、値が大きいほど遮音性能が高いことになります。※Dは「sound pressure level Difference」の「Difference」の頭文字からきています。
L値は、床の遮音性能の指標で、上に住むの人の足音や床に物を落としたときの衝撃音など上階からの音をどれだけ遮断できるかを表します。「L-40」「L-50」といったように表記され、値が小さいほど遮音性能が高いことになります。※Lは「floor impact sound Level」の「Level」の頭文字からきています。
さらにL値は、LL値とLH値に分けられます。
LL値は、スプーンを落としたときやイスを引いたときの音など、比較的軽くて高い音である『軽量床衝撃音』をどれだけ遮断できるかを表します。
LH値は、家電を落としたときや人が飛び跳ねるときの音など、比較的重くて低い音である『重量床衝撃音』をどれだけ遮断できるかを表します。
それぞれ、「LL-40」「LL-50」、「Hl-40」「Hl-50」といったように表記され、L値と同様、値が小さいほど遮音性能が高いことになります。※Lは「Light weight」から、Hは「Heavy weight」からきています。
騒音は、マンショントラブルを引き起こす原因の一つです。
中には、
- 騒音のことで隣人と揉めて退去せざるを得なくなった
- 騒音の影響で十分な睡眠がとれなくなって体調を崩してしまった
といった、大きなトラブルに発展するケースもあります。
マンション選びの際には、D値とL値、この2つの指標から、遮音性能を確認するようにしましょう。 D値もL値も基準値は50なので、最低でも「D-50以上」「L-50以下」を満たしたお部屋を選ぶことをオススメします。
- ピアノやギターなどの楽器を使う人
- ゆっくりと熟睡したい人
- 深夜帰宅の頻度が多い人
- 幹線道路沿いや線路沿いのお部屋に住む人
などは特に重要です。